魚探を付けよう!
魚探のない釣りなんてできねーー!
(スーパーシャローを除く)


バスフィッシングで魚探のない状態なんて、まるで目をふさがれたような世界になります。トーナメントでは水中に潜った物を対象にすることが多く、より正確に攻めるためには欠かせない装備なのです。

ま、そーは言ってもバスプロの中には魚探を全く使わないひとも居たな。最近は参戦していないけど、毛利正敏プロがその人。鬼のようなシャローマンなので魚探はぜんぜん使わない。たまに付けていても水温計として使ってる(^_^;
おっと。話が横道にそれたが、とにかく魚探は必要ってことで。

魚探の基本構造

魚探の仕組みってのは結構単純で、水に突っ込まれた振動子から音波を「ぺきっ」と出します。するとその音が水の中を伝わってボトムに当たり、跳ね返ってきた音を再び振動子で拾ってモニタや記録紙に表すのです。
音が伝わるには時間がかかるわけで、その時間のズレを視覚的に表現するとボトムの状態が判るってな原理。
重要なのは振動子が出た音を再び振動子で拾っていると言う点です。マイクとスピーカが一秒間の間に何回も入れ替わっていると考えて良いです。

基本的には真下の状態を時間経過とともに画面に表すワケで、テレビ画面のように水中が見えるわけではないんですが、、、、、おっと。このまま書き続けたら魚探の取付ってテーマから外れるか。

魚探の種類

魚探には様々なタイプがありますが、バスフィッシングに適しているのはそれなりに限られますね。

○液晶モニタの魚探
一番一般的なタイプ。防水もまともな物が多く信頼性も高い。

○フラッシャー魚探
バスボートのスターン側に付けられることが多く、高速走行中でも結構写る。画面が独特なので慣れが必要。

○記録紙式魚探
画面が紙なので記録が残せる、が。そんなことよりきめ細かくて見やすいアナログ表示が一番の魅力。本体価格及びランニングコストは大変高価。しかも壊れやすい。

ま、どれもこれも本体があって振動子があることには変わりません。
本体の取付は好きなところに専用ステー(大抵付属してる)を使ってビス止めするのが基本です。
ただ、本来は防水構造になってはいるものの完全密封ってワケではないので水に浸かる可能性のあるところは止めた方が無難ですね。
上からバシャバシャかかるぐらいならそれほど問題は無いけど、出来れば水もかからない方がいい。
アルミボートで考えればフロントバウデッキか、フロントデッキに取り付けるのが普通かな。バスボートの場合は水に刺さったときに吹き飛んでしまわない場所>ガンネル付近を避けてデッキ上に取り付ける事がほとんどです。
いずれにしても釣りをしながら見やすい場所を探してしっかりと取り付けましょう。コツとしては画面の正面が自分の胸を向くぐらいの角度で取り付けると良いと思う。バウに取り付けるのはほとんどが液晶タイプになるはずだけど、これの画面はけっこう光を反射するので空を写し込むような角度にしてしまうとハッキリ見えなくなるんですねぇ。普通に見て自分の腰辺りが写るぐらいに角度を調節するのが「いたる流」。

この時便利なのが各社から出ているロータリー架台。好きな角度に首を振ることができるようになります。サイズも色々あるので自分の魚探に合わせて選びましょう。大抵は上下に分割する構造になっているからセットアップも楽々。
但し、各種コネクタの配線には回転する分の余裕を見てセットするように。狭いデッキで魚と格闘しているときにうっかり魚探を蹴飛ばして配線を切ったりしないようにね。

スターン側の魚探はもう、千差万別。バスボートだと運転席の回りに限られるけど、アルミの場合は目の前にタックルボックスはあるわライブウェルはあるわでお好みの位置に付けられるとは限らないからね。操船しながら見ることが出来るところに取り付けるワケだけど、ただ置くだけとかになることもしばしば。これはもうスペースとの戦いってところだろうか。
出来れば固定したいところです。

さてさて、問題の振動子です。先にも書いたとおり魚探の取付に関しては一番重要なポイントですね。なんたってココから正しく音が出て、正しく音を拾わない事にはまともな表示など期待できないのですから。
バウ魚探の振動子は、多くの場合はエレキのモータに取り付けます。たまにアルミボートの本体に付けている人も居ますが。
さて、その多くの人は振動子をステンレスのクランプベルトでキリキリッと取り付けています。見た目に綺麗だし、しっかりと取り付けることが出来るからですね。
私に言わせてもらえれば、即刻そんな取付は止めましょうってトコロなんですが(^_^; 確かにきっちりしてはいるけれど、シャローやマンメイドストラクチャーを攻めているときにエレキを障害物にぶつけたときには振動子も壊れてしまう事になります。HONDEXの振動子にはクランプベルトを通せる穴が空いていますが、これがヤワでヤワで。スグにブッ欠けてしまうのですよ。
オススメはやはりビニールテープでいい加減に巻くことです。ぶつかってもずれるだけ。修理もビニテ一本でちょいちょいってな感じ。見栄えは最低だけど安心してシャローを攻めることが出来ますよ。

振動子と並んで取り付けるのが水温センサー。これも実にヤワい。見た目にはまともでもセンサー本体から出ているコードの部分で断線してしまうことが多いのです。取付に関してはとにかく出っ張らないように。振動子の影に隠すようにしたり、シャフトの裏側に取り付けます。琵琶湖などのウィードが多いところに行く人はウィードが引っかからないようにセットすることが長持ちするコツです。

以上はエレキマウントの場合だけど、スターン側の魚探はちょっと色々あるんです。
簡単なのはシリコンコーキング材を使ってハルの内側からぺたっと貼る方法。アルミボートのハルは薄くて硬いから音をよく通します。だから画像も鮮明に出る、事が多い。(ロランスの振動子では物によっては感度が落ちすぎてしまうこともあり)
ちょーお手軽方法としては、ハルにただ置くだけってな手段もあるよ(^_^; ひっくり返らないようにその上に荷物を置いて、船底にちょっと水を溜めて振動子の下を浸らせると、あーら不思議、綺麗に写るではありませんか。とっても不安定だけど時間のない人にオススメかな?

しかし、そんな取付ではまともに写らない場合があります。振動子の出力の小さいタイプや船体との相性が悪かったりしたときには船外に取り付けることになります。
トランサムからステーを出して取り付けるのが理想的なのですが、アルミボートの場合は少々不安。ボートを立てたときに壊してしまったり、ビーチングのさいに潰してしまったり。トレーラ使用ならばある程度対応できるけど、このHPではカートップが原則だからねぇ。
で、どうすればいいかと言えば、それなりのステーを作ってクランプ止めするのが良いでしょう。図を見てもらえば判るとおもうけど。

水の上に浮かんでから取り付けるわけです。気を付けなければならないのは振動子とトランサムの下部とのバランス。振動子が下がりすぎれば水の抵抗が大きすぎてトラブルになるし、高過ぎればアワをかんで写らなくなるのです。ちょうど良いポイントはけっこうシビアなので焦らずに決めて下さい。
そうそう、振動子とトランサムの隙間は何かで埋めないと水を掻き上げてしまうので注意が必要です。シリコンコーキングなどでみっちり塞いでおくよーに。

とにかく魚探の取り付けに関しては振動子が大切であると。そう考えてると失敗も少なくなるよ。


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