やっぱりエンジンは壊れるもの、その1
使っていれば当然こうなる....か?


このジョンソンGT-10君は、たしか1989年式。ちと古いかな?たしかにエンジン音はちとやかましくて、不安になることもしばしある。けど、頑張って働いているのです。トルクも出ているし、河口湖でもフル装備ライブウェル満タンのクイントレックスを楽々とプレーンさせることが出来ます。
 そんな働き者ですが、今を去ること去年の(2002)夏、スタータロープが切れてしまいました。すると、スタータのコイルが一気に撒き戻り、根元のところでぱっちんとぶち折れてしまったのです。ああ、なんてこった!
 こうなるとどうなるでしょう?そうです、スタータロープは出っぱなしになって、全く役に立たなくなるのです。ああああ。
 ちなみに、緊急時はあわてずにカウルをあけて、フライホイルにある窪みにロープのこぶを掛けて、直接クランクを回しましょう。

スタータロープはぺろーんと出たままになってしまうま。エンジン始動がとっても大変になります。ちなみに、壊れたままこの5月まで放置(^_^; (アルミボートの出番が無かったのね)

ほっといても治らないので、ゼンマイを取り出してコイルの中心をアセチレンで熱して焼きなまし、強引に型を作ってくっつけました。
ちと緊張感が高まりまくって写真を撮ることを忘れてますが、、、
まぁ、参考にする人も居ないでしょう。


とりあえずその後は無事に動いております。今のトコ。
で、その試運転をしてみたら、冷却水の出が悪かったのです。うぅむ。冷却されないエンジンの寿命など、ロケット花火のごとく短いぞ。

ってなわけで、インペラを交換することにしました。なんたってこのエンジン、中古で買って以来4年、インペラの交換などしちゃぁいないのですから(^_^;

ロアケースの取り外しは簡単です。固定しているボルトを外して、ここのミッションシャフトを繋いでいるボルトも外す。
この型のエンジンはこれだけです。

でっかいエンジンだと、スピードメータ用のパイピングとか、アノードに隠されてるボルトとかも外す必要がありますけど。

ここんトコのボルトね。これがミッションシャフトのやつ。ゆるめるだけぢゃダメで、完全に抜かないと外れません。

カウルも外され、ロアケースも剥がされたエンジン本体。なんか寂しそうでもある。

ロアケースってのは、こんなヤツなんです。縦にひょろっと伸びているのがドライブシャフト。その付け根みたいなところにインペラが隠れています。

それにしても、このロアケースはきたねぇなぁ。傷だらけでざくざくだな。ま、実際のトコ過酷な仕事をさせている事は否定できないけど。

ちなみに、傷だらけなのは本体も同様。まるでSRVのストラトみたい?

そーか。これは傷ではなくて、「オールドレリック仕様」なんだ!って開き直ればいいんだな(^_^;

そーそ、ドライブシャフトは引き抜かないように!やったこと無いけど、ベアリングが崩れてしまう可能性が無いワケではないので。

さてさて、そのインペラのハウジングを外しますと、出てきましたよ、インペラ君。こいつがぐるぐる回って冷却水をシリンダまで押し上げるのです。ゴムで出来てるので耐久性は高くないよ。神経質な人は毎年換えているし。
モノは安い(2000〜3000円)のくせに、これが壊れるとエンジンに致命的な損害を与えちゃうからね。
たとえ300万円のエンジンだって冷却されなければ確実に壊れます。

さぁて、取り外し。そのまま上にずらせば外れるはずだけど、厳重注意すべきことがあります。

それは、このノックピンを落とさないようにすること!

ロアケースの排気管の中に落としたりしないように気をつけてください。

その2に続く!


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