えんじん!
コイツが動力だ!


大きくポイントを移動するときに頼りになるのがえんじん。これはバイクに乗っていた人には結構おなじみな2サイクルエンジンが主力です。4サイクルは燃費の面では良いかも知れないけど、重量や扱いの面で今一歩の所があってまだ一般的ではないね。環境を考えるとこれからの主流になるだろうけど。

さてと。このエンジン、アルミボートの場合は初期運転もなく箱から出されたまま売られてユーザーに渡ることがほとんどのようです。大型バスボートの場合は整備してから引き渡すのが一般的ですが。
なんたってえんじんですから、それなりのメンテをしないと寿命に大きく関わりますよ。新品エンジンはきっちりと慣らしをしましょう。

オートバイに乗っていた人なら基本構造も把握できるだろうけど、そうでない方はきちんと勉強しておくように。キャブレターの役目やプラグの大切さを知っておきましょう。最低でもアイドル調整ぐらいはできるようにしておいてください。出来る人はエアスクリューの調整をみっちり出してね。

さて、私のボートのエンジンはジョンソン社製。マーキュリーのボートにジョンソンを積むなんてアンビリバボー!って言わないでね(^_^; これが中古寄せ集めの良さなんだから。幸いなことに(?)両社からもサポートを受けているわけではないので「お気ラク」。最初にやることはメーカーステッカーを剥がすことだ(^_^;

エンジンに関してはクルマやバイクのエンジンと基本的に一緒なのでメンテナンスも同じです。
2サイクルエンジンのメンテナンスは、オイル管理が重要ですぞ。4サイクルエンジンのように独立した潤滑系統を持たないこのタイプは、燃料にオイルを混入して潤滑するというちょいと強引な方法なのです。
オイルを入れないでエンジンを掛ければ、ほぼ間違いなくトラブルでしょーね。
このオイルは、「潤滑、冷却、気密」の3点を燃料とともにになう大切なアイテムです。だからオイルには気を使わなければなりません。

アルミボートに使われるエンジンは大抵8〜15馬力。このクラスでは燃料タンクにオイルを自分で混ぜる必要があります。大体50:1の比率でオイルを混ぜたりね。これは給油するときにはちょいとめんどくさい。
そうはいっても、この方法はかなり正確に混合比を決められる利点があります。大型エンジンの分離給油システムは、オイルタンクに溜めたオイルを燃料の消費量に応じて機械的に混入してくれるのだけれど、コレってシビアに「50:1」とかにキマリにくいんだよね。ま、大目に出ているのなら問題はないけれど、オイルが少なかった時には大変なことになります。オーバーヒート、焼き付き、ピストン破損、クランク破損など。使い勝手は良いけれど、コレを考えると恐ろしい面もありますな。

オイルに関してはボート用のオイルを使うこと!これは絶対!
特にディスカウントショップで安売りしている「製造してからかなり時間の経ったオートバイ用オイル」などは絶対に使ってはなりません。
オートバイ用もボート用も、2サイクルエンジンであることには変わりはないけれど、ボートのエンジンは高回転高負荷連続使用で使い倒されることが前提で開発されています。ある意味でバイク用よりシビアなのです。
さらには水上、海上で使用されることを考えて添加剤などがブレンドされていますから、まぁ別物と思って下さい。確かにバイク用は安いけれど、使っているウチにトラブル可能性がありますよ。デカイ湖の沖でトラぶったら大変だよ。
それから、自然分解オイルとそうでないオイルは混ぜないこと。どちらかを使いきってから入れ替えて下さい。で、いきなり全開とかしないで最初は慣らしをするように。

中古エンジンを手に入れた場合は、とりあえず各部を洗浄、増し締め、グリスアップをしましょう。結構思いがけないボルトが緩んでいたりするのです。シリンダーヘッドボルトや、クランプ付近の回転部のボルト等は要チェック!
半年以上放置されていたエンジンは、キャブレターのオーバーホールもして下さい。細かいスロー系のジェット類が詰まってしまうことが良くあります。うまくアイドリングしない場合や始動性が悪いときには一番疑わしい所ですね。

点火系統はプラグから火花が出ればまず問題は無いでしょう。プラグはこの際だから新品に交換しておきましょう。


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