無理すりゃスグに割れるよ
アルミの限界を知ろう


この「アルミは楽し」をアップして以来、様々な反響があるのです
そんな反響があるのは嬉しい反面、アルミボートの特性を理解しないまま運転している人もかなり多いようですね〜〜。

良くあるのが「ハルが割れたんですけど、欠陥品ではないでしょうか?」って質問。

これはね、形あるモノはいつかは壊れるってなレベルで割れるモンです。はい。

同様に「アルミボートの寿命ってどれぐらいですか?」とゆーのもあるけど。答えは「わかりません」 ほんとにわかんないです。乗る人の扱い方や使うフィールドで寿命はおーーーーーーきく変わります。

その気になれば操船次第でクイントレックスを半日で鉄屑にすることも出来るんぢゃないかな?大切に乗れば長く乗れるはず。
その昔、私の師匠である小山隆司プロが乗っていたのがシーニンフ12Kでした。(未だに所有>2艇目)このボートほど過酷に扱われたアルミは他には知りません。トーナメントを主体にプリプラ、取材等に使い倒したシーニンフは8年間に渡り小山プロの命を乗せていました。

同じボートを私は1年半で壊しました。
この違いは、操船方法の違いから来るものなのです。

波にぶつけないように上手く操船する事こそが寿命を左右するのです。
たとえばクイントレックスなら15馬力まで積めますが、9.9馬力や8馬力でも波にぶつけるような乗り方をしたらハルは割れるでしょう。
確かに15馬力はトルクがあるのでハイピッチのペラを回すことが出来てスピードは出ます。それなりにダメージも大きくなる事は確かですが、荒れたときにスロットルを絞るだけでぐっと寿命は延びるんですよ。

先日のこと、JBの後輩から「エキスプローラーに乗ってるんですけど、バウ付近のセンターキール周辺が割れて、修理したんですけどまた割れたんです。」ってな話を聞いた。さらに良く聞いてみると波が立ってもガンガンぶつけて走るという。というのもV12より遅いのが我慢ならないからなんだと。。。。。

完全に間違った乗り方です!エキスプローラーはエキスプローラー。決してV12ではありません!
V12と同じ乗り方をするのはボートの特性を理解していないからなんでしょうねぇ。

エキスプローラーはどちらかというと平底のジョンに近い船です。バウまで広いデッキが特徴で、ガンネル付近に乗っても比較的安定して釣りが出来るボートです。
対してクイントレックスV12はハル形状がディープVに近く、波切り性能が良い反面、バウ付近のデッキを広く取ることが出来ず、釣りをするときの安定感に欠ける嫌いがあります。

走りを求めるならV12、釣りを求めるならエキスプローラー。両方を求めてもダメなんですよ。アルミボートはタダでさえキャパが広くはないのですから。

アルミボートはバイクで言えば原チャリに近いようなしろものです。波にガンガンぶつけて走るのはモトクロスコースをスーパーカブで走るようなモノ。無理にジャンプをすれば貧弱な足回りがライダーを振り飛ばすでしょうね。ゆっくり一山づつ超えれば完走できるのに。

しかし、だ。初めてアルミを買った人がそこまでの知識を得ることは至難の業です。アルミボートの乗り方なんて、そうそう雑誌媒体などで取り上げられることはありませんからね。

そこで。このページでそれを紹介していこうかなぁ。。と考えています。が、時間はかかるよ(^_^;

とりあえずは製作編から。


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