操船編!(そのに)


その具体的な操船方法の基本からいきましょか?

まずは、チラーハンドルは左手で操作すること。たまに右手で操作している人がいるけど根本的に間違ってるな。構造的にも左手でしか操作できないんだ。これは世界的に共通している。

右利きの人が多い日本ではちょっと不思議ですね?

確かにそうなんだけど、これは変更できないからしょうがないね。で、そうなるとどうしても左側を向きがちになるけれど、きちんと正面を向いて座ること。前方視界を広く確保するためだ。

スロットルの扱い方などはどうなんでしょうか?

開閉をゆっくりやれば特に問題は無いな。ハイパワーのバスボートでいきなりスロットルを開ければキャビテーションを起こしたりもするが、9.9馬力前後のパワーならソレもないし。
もちろんエンジンだから、掛けた直後にフルスロットルなどはもってのほか。きちんと暖気運転をして、暖めてからスロットルを開けていく。停止するときも同様にしぱらくアイドリングを保ってクールダウンしてからエンジンを切ろう。

荒れていなければ走行に関しては特に難しい事はないですよね。

そうだな。そうは言っても急に向きを変えたりすれば転覆もするかも知れないが。

あ!それ....ヤリました(^_^; 印旛沼で。。。
ま、その話はイイとして、波が出てきてしまった場合の乗り方を教えて下さい。

まずは避難。ヤバイと思ったら近くの岸際に揚がってしまおう。無理をすることが何よりも危険だ。そうならないように気象情報に気を配り、情報を良く集めて天候の変化に迅速に対応すること。水の事故は死と直結しているので慎重になること。まずはこれが大鉄則だ。

確かにそうですよね。仕事の都合などで釣りを強行したい場合もあるだろうけど、フィールドでは自然の力が全てにおいて優先されますよね、と言うことを念頭に焼き込んで、まずはさざ波から(^_^;

ウェーブのピッチが細かい場合はその上を走ることは簡単。その場合はイントリムでバウを押さえるように走るんだ。
ピッチ(波の頂点から次の頂点まで)が1〜2メートルぐらいまでならこのままフルスロットルでも走ることは可能。ただし、波の深さが大きくなるにつれてボートへのダメージも大きくなる。特にバウ付近のハルが影響されやすい。衝撃が大きくなったらすぐにスローダウンしてプレーニングを止めて、ゆっくりバウを持ち上げるように乗ろう。

波に向かっていく時の方が楽ですよね。

この場合はな。風上に向かって進むと見かけ上のピッチが小さくなるからだ。対して風下に行く場合はピッチが大きくなるので限界は低くなる。同じ波でも走る方向によって限界点は変わってくるんだ。

私のかつてのシーニンフがこれをやり過ぎてハルが凹み、結局そこからクラックが入って穴が空きました(^_^;

それはもう完全にぶつけ過ぎだよ。試しにデッキを張らないでハルを観察しながら操船してみると良くわかるよ。

そーなんですよね。一度やってみたことがありますが、心臓に悪いぐらいハルが揺れているのが見えますよね。こんなんで大丈夫なんだろうかって心配になるぐらいぼこぼこ動いてました。

無理をしちゃいけねーなって事がわかったろ?

はい(^_^;
(やったことがない人は一度チャレンジしてみよー)


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