CASIO MG-510

世界のカシオがリリースしたギターとは?


CASIOってあのCASIOですよ、電卓の。(←この表現は古いか?)今やカシオって言えば「G-SHOCK」ってな事になるかな。でもこれよりプロトレックの方がオレは好きっ!オレのは方向が解る機能が付いてて、霧の河口湖上とかで非常に重宝しました。GPSの受信が不安定な山上湖では視界が低下したときなど特にこのプロトレックの、、、っと。ここは「いたるずむじーく」だった。話を戻す。


そのカシオがその昔作ってた「MIDIギター」なんですよ、これ。その当時はローランド/神田商会のGRギターシンセサイザーぐらいしかなかった時代です。

たしか定価11万円だったと思う。ディバイデッドピックアップ(6弦独立型)がブリッジ近くにマウントされて、コントロールノブが色々増えてます。ピックアップがいわゆるS-S-H(シングル二つにリアがハムバッカー)のレイアウトで、ハムバッカーはタップ付きなのでシングルにも出来ます。MIDIコントローラのギター版なんで音源は積んではいませんが、MIDI OUT端子がボディ側面から出ます。ギターのシールドのようにMIDIケーブルを繋ぐのですね。(もちろん普通のギターアウトも有る)

ヘッドストック。

誇らしげにMIDI GUITARと書かれております。
ネックはメイプルでローズ指板で、見ての通りのマッチングヘッド。

なにやらメカメカしいコントロール類。ちっこいタップスイッチでMIDIのオクターブトランスポーズとかギターとMIDIの切り替えとかをやる。

でも、アームがぶつかる。。。。

ちなみにプログラムチェンジは送れません。

おまけでギターのチューナーが入ってます。

アウトプット部。

MIDI OUT、DC9Vin、電源スイッチ、オーディオアウト。

おそらく10年ぐらい前から電源はオンになったままですね〜。電池はどうなっちゃってるかな〜?

バックパネルはこんなだ。表に負けないぐらいごちゃっとしてます。

左の方にあるのが電池スペース。

下の方に見える四角いゴムをめくるとディップスイッチが出てきて、超基本設定とMIDIチャンネルを決めます。めんどくさいね。

っつーか、ここまでいじらないとチャンネル一つ換えられないのだ。

スプリングはお約束の5本張。

R CASIOのシールが貼られています。

何の意味?

 鳴り物入りで異業種からどん!と出てきたけど、商業的には大失敗だったみたい(^_^;
 それというのも弾いてみりゃ解るけど、レスポンスが悪いんですよ、これ。特に低音弦はもう、レイテンシー800msec.(発音遅延0.8秒ね)ってなレベルでトラッキングが遅いこと遅いこと。うまくすりゃベース代わりにアナログ音源を繋ごうと思っていた巨大構想もあえなく崩壊。ぷしゅぅ〜。
 ちなみに高音部を上手く使うとレイテンシー50msec.ぐらいにはなるけど、ねぇ。
アタックの強い音源は使い物にならず。

しかし、だ。単なるストラトモデルとしてはこれが意外といい。ボディーは凄くしっかりしてるしローズ指板のタッチもグー。ネックもしっかりしてるちゃんとしたギターなんですよ。ピックアップはシングルだけど、凄いパワーがある。(パワーが有ればいい音、ってんでも無いけどね)詳しくはしらないけど、マツモクとか富士弦とか、そのレベルの作りのようです。しっかりしたギターにおまけでMIDIが付いてると。そんなカンジのちょっと面白いストラトもどきです。(開発者の方、見てないよね)。


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