三線エレクトリック化

手っ取り早く、しかも安価にて加工するっ!

 アコースティックなサウンドが三線の素朴な味わいですね。何処でもつま弾けばきっちりと弦の音を増幅してくれる蛇の皮。まさに沖縄三線の音そのもの。
 しかぁし、、、!一度ライブハウスのような電化された場所では、流石の蛇皮も少々頼りないんですねぇ、これが。
 かといってマイクを当てて音を拾おうとすると、モニタできるほどの音量ではハウリングが起きてしまいます。
 その結果、「聞こえねーから何となくカンで」弾かなけりゃならないのです。これは辛い。

 ってなわけで、電化計画発足!

 要はピエゾピックアップを仕込むわけです。とはいえ、ありきたりのピエゾでは面白くない。ここはトコトンお手軽に行くのだっ!(特に予算面)

これが取り付ける全部品です。左にあるのがコム・ミュージック社の「コム・ピエゾ」です。全くそのまんまのネーミングはストレートで大変よろしい!
ちなみにお値段ですが、この状態で税込み1890円。送料330円で送ってくれますよ。
ピエゾ素子はこの先っちょ。薄いです。1ミリぐらいか。素子の大きさは30ミリ×8ミリ。こいつを「良く振動する」場所に貼り付けるのです。
アウトプットジャックはこれ。コンバットで売ってるやつですね。目立たないように黒をチョイスしてみました。税込み1050円。

裏側(内側)からナットで締め込む仕様ですが、どう考えても締めにくいですねぇ。。

まずはピエゾ素子のリード線を適当にぶった切って、ジャックに半田付けします。
早速繋いで、音を出してみます。どの辺がいいんだろう、、、とテストしてみるワケですね。

えー。しかし。

実際に貼り付けられるわけではないので、気休めにしかなりません。貼る場所や貼り方でも相当音質に影響があるようです。

しかも、貼ってみなけりゃわからない!
(貼ったら剥がせない)

胴の適当な場所に12ミリの穴を開けます。写真を取り忘れました。

で、仮に差し込んでピエゾ素子をエポキシ接着剤でブリッジ(ウマ)の裏あたりに貼ります。棹を抜いた角穴から菜箸を突っ込んで、あれこれ押さえつけて硬化を待つのです。

それが固まってからアウトプットジャックに接着剤を塗って差し込みます。外すことなど一切考えません。(要するにナットは使用せず)

ジャックの位置に、ティーガーにも穴を開けます。カッターで適当に切り抜き、その周りを糸でかがります。めずらしく芸が細かいでしょ?
で、組み立てれば、こんな感じ!

意外と違和感が有りません。ボリュームやスイッチが無いからねー。

シールドケーブルを刺したとこ。

このジャック、意外とかちっと止まらないです。ライブで使うならL型ジャックをうまく使わないと一撃で抜けそう。

細かいことを言わなければ、プリアンプが無くてもガンガン鳴ります。さっそくマーシャルに突っ込んでみたです。

鳴りますねー!これ!
もちろんゲインを上げればフィードバックしちまいますが、それにしても結構な音が出せます。

調子にのってワウペダルなんかも入れたりして。(まだまだ研究が必要なレベルですが)

そんなわけで完成!
材料費は3270円でした。


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